厚生労働省「人口動態統計」によれば、看取りの場所が1976年に病院と自宅で逆転し、今では約8割が病院で最期を迎えている。一方で医療費を抑制するために、国は在宅医療の方向へ制度設計を変更しつつあり、医療への依存度が高い患者も病院から放り出され始めた。それを受け止める訪問看護師も圧倒的に不足している。筆者ら就職氷河期世代の親は団塊世代。「10〜20年後、どうなっていくのか」という話題になると、一様に暗い面持ちになる。若手が将来不安から結婚や出産に躊躇するような経済状況下、親が介護や看護を要した時にどうすればいいのか、誰も想像がつかない。頼りになるのは、医療や介護というセーフティネットだが、それを支える看護師が消えているのだ。
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